埼玉県川口市の歯科医院(新井宿駅)|インプラント・予防歯科・小児矯正(床矯正)
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高橋歯科医院だより

2015

12/10

歯の大敵!歯ぎしり・くいしばり

歯ぎしり・くいしばりは無意識に行われている?!

なぜか詰め物がすぐ取れる・・・
むし歯が多いわけでもなく噛み合わせもとくに悪くないのに、なぜか詰め物がすぐ取れてしまったり、治療した歯が折れるので悩んでいます。

歯ぎしりやくいしばりを習慣的にしているのかもしれません!
この歯ぎしり・くいしばりの「力」は直接目に見えず気づきにくいですが、歯の健康を損なう大変なトラブルメーカーです。
人はつらい時期や仕事に追われた時、そのストレスを発散するため無意識に、歯ぎしりやくいしばりをします。
歯に加わる「過剰な力」が、歯を傷め、患者さんを苦しめる原因だったのです。

奥歯の力は 60kg以上 とも言われています!
連日ギリギリと揺さぶられていては、健康な歯でも耐えられません。
力のコントロールが必要になってきます。

「過剰な力」で起こること

   歯が摩耗する
強い力でこすり合わせ続けると、歯が摩耗して減っていきます。
歯は削れて平らになり、上下の歯の本来の噛み合わせがずれやすくなります。img67

エナメル質が傷んで楔形に欠けてしまう!
強い力が歯にかかり続けるとエナメル質に細かいヒビが入ります。
ここに歯ブラシでゴシゴシと磨くと、摩擦のためにエナメル質が削られ、力が集中する歯の根元が楔形にかけた状態(楔形欠損)になります。すると、象牙質が剥き出しになり、しみやすく、汚れが溜まりむし歯になるリスクが高まります。

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歯槽骨が溶けて歯周炎の治療が進まない
細菌による炎症がなくても、過剰な力がかかると歯槽骨が少しずつ失われていきます。これに細菌による炎症も加わると、歯周炎は悪化しやすくなります。治療を行なっていても、歯槽骨がダメージを受けていると、なかなか治療が進まないケースが多々あります。

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被せ物が繰り返し壊れる
治療後、被せ物が取れたり壊れたり、支えている支台ごと、外れてしまうこともあります。せっかく終わった大切な歯根にダメージを与えてしまうと、次の治療に不利になってしまいます。歯ぎしり・くいしばりを減らさない限り、同じ治療を繰り返し行なう事にもなりかねません。

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歯根が割れて抜歯!
強い力に耐え切れず、歯根が割れてしまうことがあります。その際、ほとんどの場合が抜歯となり、歯を失うことになってしまいます。
特に神経を取ってある歯は、健康な歯に比べて弱く割れやすいので、要注意です。

歯ぎしり・くいしばりのチェック!

実はよく見るとお口の中にその「足跡」が刻まれています。あなたのお口にこんな「痕」はありますか?歯科医院で指摘されたことはないですか?

1.唇の周りの筋肉が強く、ミラーを入れても口が十分開かず歯科医が覗きにくそう
2.頬の内側の粘膜が勝手にピクピクと痙攣する
3.エナメル質が部分的に剥がれ(楔形欠損など)着色している
4.歯の噛み合う面が摩耗して減っている
5.前歯の先が溝状に凹んでいる
6.奥歯の金属のクラウンにシワが寄っている
7.詰め物がよく取れる
8.詰め物や被せ物の周りにむし歯がよくできる
9.ブリッジが壊れやすく、歯が折れてしまう
10.クラウンやブリッジを噛んだ時の高さが気になって仕方がない。
11.奥歯全体を噛み合わせて検査用の咬合紙を噛んだ時、歯科医が引っ張っても前歯のところで抜けなかった
12.X線撮影用のインジケーターをつい強く噛んでしまう

この中のいくつかに当てはまる方は、おそらく中等度以上の歯ぎしり・くいしばりをしているはずです。特に「くいしばり」は見えず、音もしないので、周囲はもちろん、ご本人もまったく気がついていない方が多いです。半分以上、当てはまった方は歯科医にご相談ください。歯を守るため、忙しすぎる生活を見直しましょう。

わからない時は、お尋ね下さい。

「歯ぎしり・くいしばりのチェック!」で、当てはまる数が多かった方以外にも、今回の記事をお読みになって思い当たる節がある場合や、ご自身で判断できず、診てもらいたい方は、ご相談下さい。