2015
11/06
よく噛むと、こんなによいことがあります!
“は・の・ひ・み・つ”
1口に30回は、噛みましょう!
みなさんは、1口に何回くらい噛んでいますか?
現代では、昔に比べて食べ物がやわらかくなり、噛む回数が減っています。下顎が退化する現象も問題化しています。1口に30回噛むと、身体によいことがたくさんあります。
●「は」 歯の病気を防ぐ!
よく噛むことは、下や頬の動きによって、歯の周りの食べかすを取り除き、
むし歯や歯周病の予防になります。
●「の」 脳の発達をよくする!
よく噛むことで脳を刺激して、脳の機能を活性化させ、記憶力をアップさせます。
●「ひ」 肥満の防止になる!
ゆっくりとよく噛んで食べると、満腹中枢を刺激して食べ過ぎの防止になります。
●「み」 味覚を発達させる!
よく噛むと、舌の味覚細胞を刺激して、味覚が敏感になります。
●「つ」 つば(唾液)の分泌!
よく噛むことによって、唾液腺から唾液の分泌が多くなり、
口の中を潤し、食べ物の消化やむし歯予防に役立ちます。
唾液の役割
食事中、噛めば噛むほど、たくさん出てくる唾液。
この唾液が身体にとても大切な働きをしてくれます。
● 消化を助け、病気を防ぐ
アミラーゼの酵素が、食べ物の消化を助けます。また、口の中で噛み砕かれた食べ物を唾液が包み込んで刺激を和らげます。
● 口の中をきれいにする
歯に付着した食物繊維や歯垢を洗い流し、歯の表面をきれいにするとともに口腔内の粘膜を清潔に保ちます。
● 味覚がよくなる
食べ物を分解して、積極的に味覚を感じさせる作用や、味覚の感受性を敏感にさせる作用があります。
● むし歯を防ぎ、歯を強くする
食事で酸性化した口の中を中性に戻し、溶けたエナメル質を再石灰化(歯の表面修復)します。
● 細菌増殖を抑える
唾液に含まれるリゾチームうあラクトフェリンが、細菌の発育・増殖を抑えて身体を守ります。口腔内を清潔に保ち、口臭を予防します。
● 細胞を増やし、若々しい身体を保つ
唾液ホルモンの働きにより、身体の内外の細胞を新しくつくる新陳代謝を促します。また、人間本来の生存本能や気力を活性化します。
● 発がん性物質の働きを抑える
アミラーゼの酵素が、食べ物の消化を助けます。また、口の中で噛み砕かれた食べ物を唾液が包み込んで刺激を和らげます。
● 消化を助け、病気を防ぐ
発がん性物質を含んだ食品添加物や、体内で発生した活性酸素を消去する働きをします。
唾液が減ると・・・
唾液の分泌は食習慣やストレス、薬剤、加齢などにより変化を受けやすいことがわかっています。
唾液量が少なくなってくると、むし歯、歯周病にかかりやすくなるほか、義歯の不安定、口臭、ドライマウス、舌痛症などが現れやすくなります。また、歯周病が進行すると心臓病や糖尿病など、全身の健康に影響があります。